「ナラブログ」〜奈良英幸のブログ@はてな〜

都内のIT企業で働く奈良英幸のブログです。徒然をつづります。

僕の会社へのおもい

色々な人から質問を受けることが増えたので、僕が《シーサー》について思う純粋な気持ちをまとめることにしました。

その前に簡単に自己紹介から。

僕のキャリアは大手都市銀行のシステム運用を委託された会社から始まります。当時はあの名前の長い大手都市銀行は別々に分かれていて、MT銀行とU銀行の合併でとにかくピリついていて忙しく、少しのミスで経済新聞に「大手銀行システム大障害」と取り上げられることもしばしば。安定した銀行システムの運用と安全に合併を遂行するという仕事を日夜進めていました。ただ個人的に創造性に欠ける仕事と感じていたため数年働いた後、ずっと続けていたバンド活動を本格的に始めることにしました。どうしても何かで自己表現がしたくて。

その後、数年でバンドは解散。バンドのホームページを自分たちで作ったことをきっかけにネットに興味を持ち、小さな輸入ビジネスを手掛けるIT企業に再就職しました。当時から日本より技術が進んでいた台湾や中国からコンシューマー向けの機器をロットで輸入して、自社のECサイトで販売することが主な事業内容です。つたない英語で海外と折衝、金額交渉して輸入、商品を検証して説明書を日本語に翻訳。フォトショップで画像加工やデザイン作成、htmlで商品ページを作成して販売。販売後は購入者のサポートまでオールイン。時には致命的な不良が発覚して大量のリコール、クレームと返品返金処理で死にそうになったり。ずっと滞る売掛の回収のため商品を差し押さえに卸先の会社に突入して揉み合いになったり。BtoBtoC。いま思うとビジネススキルの大半はここで学んだ気がします。個人的にはやりがいがあったのですがある時、代表の指示に対して「こっちの方がいいとおもますが..」と軽い気持ちで意見したところ、おもいっきり前蹴りをくらいあえなく退社..。すごくパワー系の会社だったのでトップダウンの限界と社員を蹴ってはいけないという当たり前のことを学びました。

その後は本格的にITに進み、ゲームの開発ディレクター、ITビジネス開発のプロデューサーとなりベンチャーやスタートアップの立ち上げを経験しました。協業でアニメIPのゲームプロデュースと開発。痴漢冤罪防止アプリを作ってテレビキー局各社で紹介されたり出演したり。テレビでホリエモンにアプリを紹介してもらったり。新規事業としてサービスをいくつも作ったり、他社のアプリを作ったり。海外の駐在員向けメンタルヘルスサービスの立ち上げとして東南アジアを飛び回って各国のパートナーと契約を結び自社のパッケージ商品を開発をしたり。今も会社のマネジメントと並行してサービスのプロデュースと後任の育成を続けています。

僕は「技術者」でも「専門職」でもありません。時にはそれをコンプレックスに思う時もありました。エンジニア、デザイナー、営業..etc 僕がサービスを作る中でいつも相談する相手。僕に専門性がないからこそ、いつも彼らからのアドバイス、感動的なアウトプットに驚かされ、僕にはまるで「魔法」のように思えます。それは一番はじめに彼ら職人と関わった時からずっと思ってること。

その魔法のような力は自社にまた他社にとって、とてつもない価値を与えます。だから僕たちはその専門性を持った「精鋭チーム」でありたい。

ビジネスは常に変化してその度に挑戦する必要があります。栄枯盛衰が世の常であるなら挑戦の度にトップを目指したい。僕たちがトップレベルの人になる。集める。そうなった僕たちがたくさんの人に使われる、生活を豊かにするサービスを作る。今すぐになれなくてもいい。ただその目標があることが大切で数年の段階を踏んでもそうなりたい。なぜなら僕たちにはその力があるはずだから。僕たちは日本を代表する「つくる」精鋭になれる。

シーサーには「挑戦」「開発」「自由」という3つのキーワードがありました。エンジニア中心の会社で常に新規サービスを生み出そうとする挑戦的な社風。そして個人が選択できる自由。これからはその自由を「成長の自由」「挑戦の自由」に置き換えていきたい。もっと技術挑戦を、もっとクリエイティブに。成長したい、仲間を集めたい。そのための投資を恐れない。日本でも有数の団結した精鋭チームになりたい。

待っていて欲しい。僕たちは皆さんの生活を変え豊かにするような価値のあるサービスを作ります。デバイスや情報、コミュニケーションの取り方が変われば、その度に僕たちはまた挑戦して新しい価値あるサービスの提供を始めます。現実的じゃない、荒唐無稽だ、地に足を着けて、無謀、狂ってる。いろんな言葉が聞こえてくるかもしれない。だけどそうじゃないと僕が人生をかける意味がない。

僕はこれまであまり恵まれてない環境で育って逆境をバネに証明してきました。そんな僕が先人をきって目指すから、僕はそのための火種になれればいい。何よりも僕たち《シーサー》という力のある優秀なメンバーが、18年という歴史のある企業が埋れていることが悔しい。世の中に対して僕たちの力を証明したい。

このビジョンが達成された時、一緒に働く仲間が友達に憧れられる。インターネットにうとい家族や親戚も知っているサービスを作って自慢できる。たくさんの人に褒められるサービスを作り働くことに誇りと満足を得られる。そしてそこにまた優秀な仲間が集まる。自分の夢があって、やりたいことがあって会社を去らないといけないことはもう二度とさせたくない、会社で自己実現させてあげたい。こんなのはどこまでいっても理想だけど、これに挑戦せずに死ぬ時に後悔したくない。一緒に働く仲間にもそんな思いはさせたくない。笑顔で「最高の人生だった」と言ってもらいたい。仕事が人生のすべてじゃないけど、人生で働く時間は長いから「誰と何のために働くか」を大切にしてあげたい。一緒に働く仲間の人生を、豊かで最高の時間にしたい。

《シーサー》は第二創世記。

日本を代表する「つくる」精鋭となるべく
これから新しい挑戦の物語がはじまります。